キャラクター紹介
~語り部の言葉~
ある一つの物語。名もなき一人の英雄の、決して歴史に刻まれぬ
さながら一陣の風の如く、世界を覆う呪わしき黒雲を払い、
いずこかへと流れ消えたとある若者の物語・・・・・
その名は文字として記される事もなく、人々に語り伝えられる事もなく
ただ、彼と共に生きたわずかな者達のみが、熱き魂の灯火を心に刻み
記憶としてとどめる事を許された・・・・・
それはさながら一陣の風。若く狂おしい情熱の炎。
月影に映える、刹那の幻。あるいは・・・・・
白日の夢の如き、少年の物語・・・・・
鳥が飛ぶ、暗い翼を広げて
空を覆うように、光を覆うように
主要登場人物
ルシアン・ティラー
この物語の主人公。重水処理施設が原因の公害病のために死んだ最愛の妹の復讐として
施設を創った剣帝デュレンを倒すべく旅に出る。
五剣帝のスレッジを模倣して創ったというソード型のスレッジを操る。
街で刺客に襲われているキャロルに妹の面影を見、その後彼女と旅を共にする事になる。
妹の死と自分の生の意味を考えて葛藤を繰り返す精神的に弱い部分の目立つ少年だったが、
旅を通して克服していく。
キャロル・ミュー
元剣帝デュレンを探す旅の途中、ガーディアンに教われているところをルシアンに救われ
その後旅を共にする事に。身分を隠しているが、実際は国を、父を救うべく立ち上がった
エドゥアルド王女。強い意志と信念を持ち、自らもスレッジ「リキッドフィスト」を操る。
その実力は誰もが一目おく程の持ち主。
タイタス・グローン
逃亡した元剣帝デュレンの首にかけられた賞金目当ての賞金稼ぎ。
霧都でルシアン達と出会う。
デュレンを探すルシアンという少年の中の人間性に興味を持ち、2人に同行する事に。
旅芸団ケミカルブラザーズ
ケミカル団長
旅芸団ケミカルブラザーズの団長。玉乗りを得意とし、スレッジも同様の様式である。
個性の強い団員をまとめ、各地で巡業を行っている。
ヴェルベット
ケミカルブラザーズの盲目の歌姫。盲目故の不思議な感覚を持っている。
その感性を生かし、敵の気配を感じ取り弓形のスレッジを操る。
アイドル・レース
ケミカルブラザーズのムードメーカー的存在である、やんちゃでお転婆な少女。
いつもスリムをからかっている。変幻自在に姿を変えられるらしい。
ファットボーイ・スリム
ちょっと気の弱いナイフ投げの青年。体に強い刺激を受けると膨らんでいしまう体質。
同じジュアム村出身のアイドルに、いつもからかわれている。
ファットボーイとは「ぷくぷく」という事らしい・・・。
ブロウモンキーズ
フランキー・ザッパ
ブロウモンキーズの親方。お転婆のスモールと機械おたくのオレンジをうまくまとめている。
アートオブノイズの精通し、スラムの首領的存在。
スモール・フェイシズ
ブロウモンキーズの紅一点。すばしっこく、悪知恵の働くちゃっかり者である。
明るい性格で、スラムでものびのびと逞しく生きる少女。
オレンジ・デラックス
ブロウモンキーズのエンジニア担当。スレッジや機械に精通し、その腕はかなりのもの。
スモールにいつも機械おたくと馬鹿にされている。
五剣帝
マダム・レオノーラ
快楽と芸能の都、彩都の女剣帝。スレッジの腕は言うまでもない。
情報発信地の彩都にふさわしく、華やかな印象の女性だが、芯は強い。
ゲオルグ・カーン
鉄鋼業の都、暴都の件帝。荒くれ者の多い鉄の都を、そのスレッジの腕と行動力で
まとめあげている。国家の危機にいち早く気づいた人物。
ブノワ
農業を主産業とする都、蒼都の老剣帝。根っからの軍人で、権力には従う様な所がある。
国王不在となってからは、ヴラドに忠実に仕える。
ミス・レオーメ
機械工学、技術研究の都、煙都の女剣帝。学者でもある。
スレッジの技術革新や、エネルギーの進歩は彼女の貢献による所が大きい。
ヘルダー・リーン
国王不在ののち、ヴラドの命によりデュレンを排斥し霧都の剣帝となった。
血なまぐさい事の好きな暴君として、霧都の恐怖政治を司る。
元剣帝
デュレン・マット
元、霧都の剣帝であった。杜人との交流を推進し、そのテクノロジーを利用した
重水処理施設を建設した。ヴラドの陰謀により排斥され、逃亡するが捕らえられる。
杜人
ブルー・オイスター
大破砕を起した者として、贖罪を償うべくエドゥアルドを見守る人々。
彼らの持つテクノロジーは人間を遥かに凌駕しており、それゆえに人間に懼れられてもいる。
エドゥアルド
ウィーザー王
エドゥアルド島を司る王。政治経済の中心、皇都キングクリムゾンを治めていたが、
ヴラドの陰謀により幽閉される。聡明な人物で王たる威厳を持ち合わせている。
娘キャロルをこの上なく可愛がる父でもある。